毎年、冬になるとニュースで流れます。高速道路や国道で、車が何十台も動けなくなる。ひどいときは24時間以上、その場から出られません。
「自分は雪国に住んでいないから関係ない」と思うかもしれません。ですが立ち往生は、普段あまり雪が降らない地域で起きやすいという面があります。除雪の体制が整っておらず、ドライバーも雪道に慣れていないからです。
閉じ込められること自体より、怖いことがあります。順番にお伝えします。
まず、マフラーを雪で埋めないでください
立ち往生でいちばん人が亡くなっているのは、一酸化炭素中毒です。
雪が降り続けると、車の後ろに雪が積もります。マフラーの出口がふさがれると、排気ガスが外に出ていかず、車内に逆流してきます。
一酸化炭素は、色もにおいもありません。「なんだか眠い」と感じたときには、もう自力で動けなくなっていることがあります。寝ているあいだに、気づかないまま亡くなるケースが起きています。
やることは1つです。定期的に外に出て、マフラーの周りの雪をかく。目安は1時間に1回。面倒でも、これだけは省略できません。
雪が強く降っているときは、もっと短い間隔で確認してください。
エンジンを切ると、今度は寒さが来ます
「それならエンジンを切ればいい」と思うかもしれません。ですが、真冬の車内は、暖房を止めると1時間ほどで外気と変わらない温度になります。
現実的な方法は、エンジンをつけたり消したりしながら、雪かきを続けることです。そのために、着るものと包まるものが要ります。
アルミのシートは、1枚で体温の逃げ方がかなり変わります。かさばらないので、ダッシュボードに入れておけます。
アルミシート 断熱 保温 災害 エマージェンシーシート カサカサ音が少ない アルミブランケット 静音 防災グッズ アルミ 毛布 サバイバルシート 防災 備蓄毛布でもかまいませんが、冬のあいだだけ1枚、車に積んでおくと安心です。
立ち往生は「渋滞」から始まります
いきなり動けなくなるわけではありません。たいていは、のろのろ運転の渋滞から始まります。
この段階で引き返す判断ができるかどうかが分かれ目です。坂道の手前、トンネルの手前で止まったら、警戒してください。1台がスリップして止まると、後ろは全部動けなくなります。
「もう少しで着くから」が、いちばん危ない考え方です。
出発前に、2つだけ確認する
立ち往生を避けるいちばん確実な方法は、その日に出発しないことです。
大雪の予報が出ている日は、気象庁から「大雪に関する気象情報」が前日のうちに出ます。高速道路は、降る前から予防的な通行止めをするようになりました。閉じ込められてからの救助が、あまりに大変だからです。
確認するのはこの2つだけで十分です。
- 気象情報……「大雪」「警報級の可能性」が出ていないか
- 道路情報……通行止めや、チェーン規制が出ていないか
どちらかが出ていたら、予定をずらす。これが最も効果のある対策です。
それでも行かなければならない日のために、次の準備をしておきます。
冬だけ、車に足すもの
ふだんの防災用品に加えて、冬のあいだだけ積んでおきたいものがあります。
- スコップ……マフラーの雪をかくのに必要です。折りたたみで十分
- 長靴と手袋……スニーカーで雪をかくと、足が濡れて体温を奪われます
- 毛布かアルミシート……エンジンを切るときのために
- 飲み物と、かさばらない食べ物……チョコレートや羊かんは冬でも固くなりにくいです
- モバイルバッテリー……車の電源は、エンジンを切ると使えません
車に積む防災グッズの基本は車に積んでおく防災グッズにまとめています。冬は、ここに上の5つを足してください。
ガソリンは、半分を切ったら入れる
立ち往生したとき、残りの燃料がそのまま暖房を使える時間になります。
満タンから動かなくなれば10時間以上は持ちますが、残り4分の1だと心もとない数字になります。冬のあいだは、半分を切ったら給油すると決めておくのが現実的です。
ガソリンスタンドも、大雪の日は閉まります。降る前に入れておいてください。
トイレの問題は、必ず来ます
何時間も車から出られない状況で、確実に困るのがトイレです。
周りは雪で、建物もない。渋滞の列から離れることもできません。携帯トイレが1つあるかないかで、この時間の過ごし方がまったく変わります。
何回分あればいいのかは携帯トイレは何回分必要?に書きましたが、車に置くなら2〜3回分で足ります。
今日1つだけやるなら、これ
車のトランクに、折りたたみスコップを1本入れてください。
雪が降らない地域にお住まいでも、スキーや帰省で雪道を走ることがあります。マフラーの雪をかけるかどうかが、そのまま命に関わります。
手で雪をかくと、手がかじかんで続きません。道具が1本あるかどうかです。
今日のチェックリスト
- トランクにスコップを入れた
- 長靴と手袋を冬のあいだだけ積んだ
- 毛布かアルミシートを1枚入れた
- 携帯トイレを2〜3回分入れた
- ガソリンは半分で給油すると決めた
まとめ
大雪の立ち往生で本当に怖いのは、寒さよりも一酸化炭素中毒です。
1時間に1回、外に出てマフラーの雪をかく。そのためのスコップを1本積んでおく。覚えておくのは、この2つだけで十分です。
雪は、降る前に準備が終わっていないと間に合いません。降ってからでは、店にも行けなくなります。
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