防災士が解説|避難所のプライバシー対策|視線・音・光をさえぎる

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避難所のプライバシー問題|持って行くと役立つものの要点をまとめた図解

避難所と聞いて、何を思い浮かべますか。

食べ物や水のことは想像できても、「着替えをどこでするのか」「夜どうやって眠るのか」までは、なかなか考えが及びません。でも実際に避難所生活が始まると、ここがいちばんこたえます。

防災士として言えるのは、プライバシーの確保は、わがままではなく健康の問題だということです。眠れない、落ち着けない状態が続くと、体調を崩し、判断力も落ちます。

仕切りは、必ずあるとは限りません

近年は自治体が段ボールベッドやパーテーションを備えるようになってきました。過去の災害の教訓が生きている部分です。

ただし、数が足りるとは限らず、届くまでに数日かかるのが実情です。最初の数日は、体育館に人がそのまま並んでいる状態になることがあります。

「あるかもしれないし、ないかもしれない」。この前提で、自分の分を少しだけ持っておく。それだけで、最初の数日がまるで違います。

視線をさえぎる

まずは空間の話です。完全に仕切れなくても、顔まわりが見えないだけで、ずいぶん楽になります。

  • 大判のバスタオル、ブランケット……いちばん汎用性が高いです。頭からかぶる、荷物にかけて目隠しにする、体を拭く、防寒に使う
  • 洗濯ばさみ、大きめのクリップ……タオルを留めて簡易の仕切りにできます。数個でいいので入れておくと便利です
  • ポンチョ……着替えのときにかぶれます。雨具にもなります
  • ワンタッチテント……余裕があればこれが最強です。ただし場所を取るので、避難所によっては使えないこともあります

ワンタッチテントは、家族で使うならこうしたタイプが現実的です。

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1人分でよければ、もっと小さく畳めるポップアップタイプもあります。

室内用・間仕切り用 ポップアップテント 収納バッグ付き

段ボールをもらえたら、必ず確保してください。床に敷けば冷えを防げますし、立てれば仕切りになります。

意外と役に立つのが養生テープです。はがしても跡が残りにくいので、避難所でタオルやシートを留めるのに使えます。名前を書いて貼れるので、持ち物の目印にもなります。

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音と光をさえぎる

意外に効くのが、こちらです。

  • 耳栓……体育館では、いびき、話し声、子どもの泣き声、足音が一晩中続きます
  • アイマスク……避難所は安全のため夜も完全には消灯しません

この2つは軽くて安く、場所も取りません。それでいて眠れるかどうかを左右します。防災バッグに入れるものを1つだけ足すなら、私はこれを選びます。

ただ、耳栓をすると放送が聞こえなくなります。家族と一緒なら交代で使う、片耳だけにするなど工夫してみてください。

着替えとトイレの問題

ここは、とくに女性から相談を受けることが多いところです。

  • 前開きの服……かぶらずに着替えられるので、タオル1枚で対応できます
  • ポンチョをかぶって着替える……更衣室がなくてもなんとかなります
  • 生理用品は多めに……支援物資に入っていても、もらいに行きづらい、サイズが合わないということが起きます
  • 携帯トイレ……避難所のトイレは数が足りず、夜は行列になります。汚れて使えないこともあります

トイレを我慢すると水分を控えるようになり、体調を崩します。必要な量は携帯トイレは何回分必要?にまとめました。

場所選びも、立派なプライバシー対策です

これは道具がなくてもできる話です。避難所に着いたら、どこに落ち着くかを少し考えてみてください。

  • 壁際、隅……人が通らないので視線が減ります。荷物も置きやすいです
  • 出入口のすぐそば、通路は避ける……人の往来が一日中続きます
  • トイレに近すぎない……においと音、夜間の人通りがあります
  • ただし高齢の方や体調が悪い方は、トイレに近いほうが楽な場合もあります

後から移動するのは気まずいものです。最初の15分の判断が、その後の何日かを決めます。

在宅避難という選択肢

そもそもの話ですが、家が無事なら、避難所に行かないという選択もあります。

建物が安全で、火災の危険もないなら、住み慣れた自宅のほうがプライバシーも衛生も保てます。物資の配布は避難所で受け取れることが多いので、自治体の案内を確認してみてください。

そのためには、家に水と食料と明かりがあることが前提です。備蓄は何日分必要かもあわせてどうぞ。

今日1つだけやるなら、これ

耳栓を防災バッグに入れてください。

数百円で、重さはほとんどありません。それで眠れるようになるなら、これ以上に費用対効果のいい備えはないと思っています。

今日のチェックリスト

  • ☐ 耳栓とアイマスクを入れた
  • ☐ 大判のバスタオルを1枚入れた
  • ☐ 洗濯ばさみを数個入れた
  • ☐ 携帯トイレを用意した
  • ☐ 在宅避難ができる家かどうか考えてみた

まとめ

避難所のプライバシー対策は、視線・音・光の3つをさえぎることに尽きます。そして道具がなくても、場所選びだけで大きく変わります。

眠れること、落ち着けること。これは贅沢ではなく、被災した体を守るために必要なことです。


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「冬の避難所は、床から冷えます」
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「眠れない、落ち着かないときの話です」
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