2018年の大阪北部地震で、通学路のブロック塀が倒れ、小学生が亡くなりました。
この事故のあと、全国で塀の点検が進みましたが、民間の住宅の塀は、まだ多くが手つかずです。そして塀は、持ち主に管理する責任があります。
この記事では、自宅の塀が危険かどうかを自分で見る方法を書きます。道具はいりません。メジャー1本あれば足ります。
チェックする6項目
国が示している点検のポイントです。上から順に見てください。
1|高すぎないか
ブロック塀の高さは地面から2.2メートル以下と決められています。ブロック1段がおよそ20センチなので、11段を超えていたら基準オーバーです。
段数を数えるだけなので、これがいちばん簡単な確認方法です。
2|厚さは足りているか
10センチ以上が必要です。そして高さが2メートルを超えるなら、15センチ以上でなければなりません。
塀の上や、門のところで断面が見えることがあります。そこを測ってください。
3|控え壁はあるか
控え壁とは、塀を支えるために直角に突き出した短い壁のことです。
高さが1.2メートルを超える塀には、3.4メートル以内の間隔で控え壁が必要です。長い塀が、支えもなくまっすぐ続いていたら危険信号だと思ってください。
4|基礎はあるか
塀の足元に、コンクリートの土台があるかどうかです。地面からブロックがいきなり生えているように見えたら、基礎がない可能性があります。
5|傾き、ひび割れ、ぐらつき
ここは見た目で分かります。
- 傾いている
- ひび割れがある
- 白い粉が吹いている、表面がはがれている
- 手で押すと動く
- 鉄筋がさびて見えている
ひとつでもあれば、すでに弱っています。
6|鉄筋は入っているか
これは外から見えません。ただ、1981年より前に作られた塀は、鉄筋が入っていないことがあります。古い塀は、それだけで注意が必要です。
気になるときは、建築士や専門業者に見てもらってください。
危ないと分かったら
倒れた塀で誰かがけがをした場合、塀の持ち主が責任を問われます。「地震だから仕方ない」では済まないことがあります。
- 自治体の補助金を調べる……危険なブロック塀の撤去に補助を出している自治体がたくさんあります。「◯◯市 ブロック塀 補助金」で検索してください
- 撤去して、フェンスや生け垣にする……軽い素材なら、倒れても被害が小さくて済みます
- すぐに直せないなら、高さを下げる
撤去費用は塀の長さによりますが、補助金を使えば負担はかなり減ります。まず自治体の窓口に電話してみてください。
よその塀は、避けて通る
自分の家に塀がなくても、この話は関係あります。
通学路や避難経路に危ない塀があれば、そこを通らない道を決めておくことができます。地震のときは、塀から離れて歩く。子どもにも教えてあげてください。
避難ルートを歩いて確認するときのポイントは避難ルートの確認【屋外編】にまとめました。
通学路に危険な塀を見つけたら、学校や自治体に伝えてください。点検や改善につながることがあります。
塀だけではありません
家のまわりで倒れてくるものは、ほかにもあります。
- 門柱、石灯籠、庭石
- 自動販売機……固定されていないものがあります
- プロパンガスのボンベ……鎖で固定されているか見てください
- 物置、エアコンの室外機……台風でも動きます
- 屋根瓦、アンテナ
家の中を片付けたら、次は家のまわりです。家の中の対策は地震対策は物を減らすことからをどうぞ。
今日1つだけやるなら、これ
自宅の塀のブロックが、何段積んであるか数えてください。
11段を超えていたら、基準を超えています。数えるだけなら1分です。塀がない家なら、通学路の塀を見てみてください。
今日のチェックリスト
- ☐ 自宅の塀の段数を数えた(11段まで)
- ☐ 控え壁があるか見た
- ☐ 傾きやひび割れがないか見た
- ☐ 自治体の補助金を調べた
- ☐ 通学路の危ない塀を確認した
まとめ
ブロック塀は、高さ2.2メートル以下、厚さ10センチ以上、控え壁あり。この3つを満たしているかを見るだけで、危険かどうかの見当がつきます。
そして倒れた塀は、持ち主の責任になります。補助金が使えることも多いので、まずは数えるところから始めてみてください。
次に読むべき記事
「避難ルートの危ない場所を見に行きましょう」
→ 避難ルートの確認【屋外編】|一度、歩いてみてください
「地震に弱い土地の話です」
→ 地震に弱い土地|液状化と盛土の見分け方
「家の中は、まず物を減らすことから」
→ 地震対策は物を減らすことから|ガラス対策も忘れずに
「子どもが学校にいるときの動き方です」
→ 子どもが学校にいるとき地震が起きたら
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