エレベーターに乗っているとき、地震が起きたら。
想像したくない状況ですが、大きな地震では数千台のエレベーターが同時に止まり、閉じ込めも実際に発生しています。そして救出までに、長い時間がかかることがあります。
やることは決まっています。この記事で覚えて帰ってください。
揺れを感じたら、全部の階のボタンを押す
これが最初にやることです。
行き先が10階でも、1から10まで全部押してください。最初に止まった階で降りる。それだけです。
新しいエレベーターには地震時管制運転装置が付いていて、揺れを感知すると自動で最寄り階に停まり、ドアを開けてくれます。2009年以降に設置されたものには義務づけられていますが、古い建物ではまだ付いていないことがあります。
自動で止まらないタイプなら、自分で全部のボタンを押すしかありません。どちらか分からないので、とにかく押す。これが正解です。
閉じ込められたら、やること
- インターホンのボタンを押して通報する……24時間つながる監視センターに直接つながります。押し続けてください
- つながらなければ、スマホで119番……電波が入ることもあります
- それも駄目なら、音を出す……壁を叩く、大声よりホイッスルのほうが体力を使いません
- 落ち着いて待つ
そして絶対にやってはいけないことがあります。
- ドアを無理にこじ開けない……階と階の間で止まっていることがあります。開けた先は壁か、空間です
- 天井から出ようとしない……映画のような脱出は、現実には非常に危険です
- むやみに動き回らない……体力と酸素を使います
エレベーターは密閉されていません。すき間から空気は入るので、窒息の心配はまずありません。ここは安心してください。
救出には、時間がかかります
ここが心構えとして大事なところです。
大きな地震では、同じ地域で何百、何千という閉じ込めが同時に起きます。点検できる技術者の数は限られているので、順番待ちになります。数時間、場合によってはそれ以上かかることもあります。
だから「すぐ助けが来る」と思わず、長期戦のつもりで体力を温存してください。座って、無駄に動かず、待つ。これが正しい対応です。
エレベーター内に、防災キャビネットがあるかも
最近は、エレベーターの隅に小さな箱型のベンチが置かれていることがあります。ふだんは座る場所ですが、中に防災用品が入っています。
- 飲料水
- 簡易トイレ(目隠し用の袋つき)
- ライト
- 保温シート
今度エレベーターに乗ったとき、隅を見てみてください。あるかないかを知っているだけで、いざというときの落ち着きが違います。
ふだんからできること
- スマホの充電を切らさない……閉じ込められたとき、唯一の連絡手段になります
- ホイッスルを持ち歩く……キーホルダー型なら邪魔になりません
- トイレは乗る前に……笑い話ではなく、閉じ込め中いちばんつらいのがこれです
- 低層階なら階段を使う……2〜3階なら、そのほうが確実です
スマホの設定はスマホの防災設定5つにまとめました。位置情報の共有をしておけば、家族があなたの居場所を把握できます。
止まったエレベーターは、勝手に使わない
閉じ込められていない方への注意です。
地震のあと、エレベーターが動いても点検が終わるまでは使わないでください。余震で再び止まり、今度はあなたが閉じ込められます。
マンションでの生活全般はマンションの防災にまとめています。エレベーターが数日使えない前提の備えが必要です。
今日1つだけやるなら、これ
「揺れたら、全部の階のボタンを押す」とだけ覚えてください。
お子さんにも教えてあげてください。10秒で伝えられて、閉じ込めを防げる可能性があります。
今日のチェックリスト
- ☐ 揺れたら全部の階を押す、と覚えた
- ☐ ドアや天井から出ようとしない、と知った
- ☐ 救出に時間がかかると知った
- ☐ よく乗るエレベーターに防災キャビネットがあるか見た
- ☐ ホイッスルを持ち歩くことにした
まとめ
エレベーターでの地震は、全部のボタンを押して最初に止まった階で降りる。閉じ込められたらインターホンで通報して、無理に出ようとせず待つ。
空気は入ってくるので、窒息の心配はありません。落ち着いて、体力を残して待ってください。
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→ マンションの防災|水・トイレ・階段の3つが問題になります
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