防災士が解説|スマホの防災設定5つ|お金をかけず10分でできる備え

スマホの防災設定5つ(緊急速報・位置情報共有・医療情報・防災メール・書類のスクショ)を0円10分でできることを示した図

防災の話になると、必ず「何を買うか」の話になります。

でも、お金をかけずに、今この場で終わる備えがあります。
スマホの設定です。

この記事で紹介する5つは、全部やっても10分です。
買い物も、片付けも、家族の説得もいりません。


結論:この5つだけで十分です

  • 緊急速報がオンになっているか確認する(1分)
  • 家族と位置情報を共有しておく(3分)
  • 医療情報を登録しておく(3分)
  • 自治体の防災メールに登録する(2分)
  • 大事な書類をスクショしておく(1分)

👉 災害が起きてからでは、どれもできません。
理由は最後に書きます。

※ 設定画面の名前は、機種やOSのバージョンによって少し違うことがあります。


① 緊急速報がオンになっているか確認する

緊急地震速報や避難情報を、音で知らせてくれる機能です。

  • iPhone…設定 → 通知 → 一番下までスクロール →「緊急速報」
  • Android…設定 → 通知 →「緊急速報メール」(「緊急アラート」「安全と緊急情報」の場合も)

初期設定ではオンになっています。
ただし、音に驚いて、過去にオフにしたまま忘れている人がいます。

👉 見るだけで終わります。まずここから開いてみてください。


② 家族と位置情報を共有しておく

災害時にいちばん不安なのは、家族がどこにいるか分からないことです。

  • iPhone…「探す」アプリ →「人を探す」→ 位置情報を共有
  • Android…Googleマップ → プロフィール →「現在地の共有」

連絡が取れなくても、相手が動いているかどうかが分かります。
それだけで、気持ちがずいぶん違います。

⚠️ お互いの同意が要る機能です。
「監視したいわけじゃない、災害のときのため」と伝えて設定してください。


③ 医療情報を登録しておく【これが盲点です】

いちばん知られていないのに、いちばん効くのがこれです。

  • iPhone…ヘルスケアアプリ → 右上のアイコン →「メディカルID」
  • Android…設定 →「緊急情報」(機種によって場所が異なります)

ここに登録しておくと、ロックを解除しなくても、救助する人が見られます。

  • 血液型
  • 持病・飲んでいる薬
  • アレルギー
  • 緊急連絡先

👉 自分が話せない状態のときに役に立つ設定です。
災害に限らず、事故や急病でも効きます。


④ 自治体の防災メールに登録する

緊急速報は広い範囲に一斉に流れます。
自治体の防災メールは、住んでいる地域のことを教えてくれます。

  • 近所の避難所が開いたか
  • どの地区に避難指示が出たか
  • 断水・給水の情報

👉 「お住まいの市区町村名 + 防災メール」で検索すると、登録ページが出てきます。
2分で終わります。


⑤ 大事な書類をスクショしておく

紙は、濡れたら終わりです。持ち出せないこともあります。

  • 保険証・免許証
  • 火災保険の証券
  • 通帳の口座番号
  • 自宅のハザードマップ

👉 撮るだけです。クラウドに同期されていれば、スマホが壊れても残ります。

ハザードマップの見方を3分で


ついでにやっておくと効く2つ

省電力モードの場所を覚えておく

iPhoneなら「低電力モード」、Androidなら「バッテリーセーバー」。
停電してから探すと、その間にも電池が減ります。

災害用伝言板を一度試しておく

災害用伝言ダイヤル(171)と災害用伝言板(web171)には、体験できる日が決まっています。

  • 毎月1日と15日
  • 正月三が日(1月1日〜3日)
  • 防災週間(8月30日〜9月5日)
  • 防災とボランティア週間(1月15日〜21日)

👉 次の1日か15日に、家族で1回試してみてください。
本番でいきなり使おうとしても、まず使えません。


なぜ、平時にやっておく必要があるのか

「災害が起きてから設定すればいい」は、通用しません。

  • 回線が混雑する…登録も同期もできません
  • 停電する…Wi-Fiが止まり、電池も惜しくなります
  • 焦っている…設定画面を探す余裕はありません
  • 家族の同意が取れない…位置情報の共有は相手の操作も必要です

👉 落ち着いている今しか、できません。


今日1つだけやるなら、これ

設定を開いて、緊急速報がオンになっているか見る。

1分もかかりません。オンならそれで終わりです。
それだけで、今日の防災は達成です。


今日のチェックリスト

  • ☐ 緊急速報がオンになっている
  • ☐ 家族と位置情報を共有した
  • ☐ 医療情報(メディカルID・緊急情報)を登録した
  • ☐ 自治体の防災メールに登録した
  • ☐ 保険証券と身分証をスクショした
  • ☐ 次の1日か15日に伝言板を試すと決めた

まとめ

防災グッズを買うのは、少し気が重いかもしれません。
でも、スマホの設定なら1円もかかりません。

覚えることは3つだけです。

  • 緊急速報はオンか
  • 家族の居場所が分かるか
  • 自分が話せないとき、情報が伝わるか

完璧を目指す必要はありません。
まずは設定画面を開くところから、どうぞ。


次に読むべき記事

「家族との決め事は、設定と同じくらい大事です」
防災グッズより大事な「連絡の決め事」

「連絡が取れないときの動き方はこちらです」
災害時に家族と連絡が取れないとき|安否確認の方法

「設定しても、電池が切れたら終わりです」
停電したときの備え|明かり・充電・情報の3つ

「お金をかけない備えなら、こちらもどうぞ」
100均で揃う防災グッズ|まず買うべきもの

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防災、何から始める?目的別の記事まとめ

「子どもが学校にいる時間の想定も、決めておくと安心です」
子どもが学校にいるとき地震が起きたら|引き取りの前に決めておくこと

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証券をスクショするついでに、補償内容も見直してみてください。

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