防災士が解説|ハザードマップの見方を3分で|色と逃げ先だけ見ればOK

スマホでハザードマップを開き、自宅周辺の浸水の深さを色で確認しているイラスト

ハザードマップ、開いたことはありますか?
「名前は聞いたことあるけど、見たことはない」
そんな人がほとんどだと思います。

でも安心してください。
ハザードマップの見方は、覚えることが2つしかありません。
全部を理解する必要はまったくないんです。

この記事では、防災に興味がない人でも
3分で終わるハザードマップの見方だけを紹介します。

スマホでハザードマップを開き、自宅周辺の浸水の深さを色で確認しているイラスト

結論:見るのは「色」と「逃げ先」の2つだけ

結論から言います。
ハザードマップで確認することは、これだけです。

  • 自分の家に色がついているか
  • ついているなら何メートル浸水するか
  • そのとき上に逃げるのか、外に逃げるのか

暗記する必要はありません。
1回見ておくだけで十分です。


ハザードマップは1種類じゃありません

意外と知られていないのですが、
ハザードマップは災害の種類ごとに分かれています。

  • 洪水…川があふれる
  • 内水(ないすい)…下水が流れきれず、街なかが浸かる
  • 高潮…台風で海の水位が上がる
  • 津波
  • 土砂災害

全部見なくて大丈夫です。
👉 まずは「洪水」と「内水」の2つだけ見てみてください。


【3分でできる】ハザードマップポータルの使い方

国土交通省が公開している「ハザードマップポータルサイト」を使います。
アプリのインストールも、会員登録もいりません。

①「ハザードマップポータル」で検索する

スマホの検索窓に「ハザードマップポータル」と入れるだけです。
一番上に出てくる国土交通省のサイトが本物です。

②「重ねるハザードマップ」を選ぶ

入口が2つあります。
まずは「重ねるハザードマップ」のほうを選んでください。
全国どこでも同じ見た目で表示してくれる地図です。

③自宅の住所を入れる

番地まで入れると、家のあたりまで地図が寄ってくれます。

④「洪水」を選んで、色を見る

災害の種類から「洪水」を選ぶと、地図に色がつきます。
この色が「浸水の深さ」を表しています。


色の意味は「何メートル浸かるか」です

色が薄いほど浅く、濃いほど深くなります。
区分は次のように分かれています。

  • 0.5m未満
  • 0.5〜3.0m
  • 3.0〜5.0m
  • 5.0〜10.0m
  • 10.0〜20.0m
  • 20.0m以上

数字だけだとピンとこないと思うので、
建物に置き換えた目安を書いておきます。

  • 0.5m…大人のひざ上。1階が床上浸水。もう歩けません
  • 3.0m…2階の床が浸かります
  • 5.0m…2階の軒下。2階にいても危険です

👉 自宅が3.0m以上の色なら、
「家にいれば大丈夫」という選択肢は消えます。

色の細かい区分はサイトの凡例に必ず書いてあるので、
迷ったら凡例を開いて見てみてください。

浸水の深さ0.5m・3.0m・5.0mを2階建ての家と並べて比較した図

色を見たら、次は「上に逃げられるか」を考える

ここまで来たら、あと1分です。
自分の家の条件に当てはめてみてください。

  • 平屋…上に逃げる場所がありません。早めに外へ出る前提で考えます
  • 2階建てで想定3m未満…2階に上がるという選択肢が持てます
  • マンションの3階以上…その場に留まれることが多いです。ただし停電・断水は覚悟しておきます

👉 「外に逃げる家」なのか「上に逃げる家」なのか。
これが分かっているだけで、当日の迷いが消えます。


「わがまちハザードマップ」も一度だけ見ておく

ポータルサイトにはもう1つ、「わがまちハザードマップ」という入口があります。
こちらは市区町村が作った地図につながります。

ここで見るのは1つだけです。

  • 水害のときに開く避難場所はどこか

⚠️ ここ、勘違いしている人がとても多いところです。
地震のときの避難所と、水害のときの避難場所は違うことがあります。

浸水する場所にある建物は、水害のときは開きません。
「いつもの避難所に行けばいい」と思っていると、当日困ります。


よくある勘違い3つ

❌ 色がついてないから安全

→ 洪水の色がついていない場所でも、内水氾濫は起こります。
短時間の大雨で下水が流れきれず、道路や駐車場が浸かるパターンです。

❌ 一度見たからもういい

→ 想定は更新されます。
年に1回でいいので、開き直してみてください。

❌ 川から遠いから関係ない

→ 街なかの浸水は、川ではなく雨水が排水しきれずに起こることが多いです。
川が見えない場所でも油断はできません。


今日1つだけやるなら、これ

スマホで「ハザードマップポータル」と検索して、
自宅の住所を入れて、色を見る。

それだけです。
本当に3分で終わります。

👉 余裕があれば、その画面のスクショを撮って家族のLINEに送っておくと、
いざというときに全員が同じ情報を持てます。


今日のチェックリスト

  • ☐ 自宅に色がついているか見た
  • ☐ 何メートル浸水するか確認した
  • ☐ 上に逃げるか、外に逃げるか決めた
  • ☐ 水害のときの避難場所を確認した
  • ☐ スクショを家族に共有した

まとめ

ハザードマップは、勉強するものではありません。
1回見て、自分の家がどっち側かを知るだけのものです。

色がついていれば、備える理由ができます。
ついていなければ、それはそれで安心材料になります。
どちらにしても、見た人だけが得をします。

完璧を目指す必要はありません。
まずは一つだけ。
今日、開いてみてください。


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