南海トラフ巨大地震や首都直下型地震が、近い将来に発生すると言われています。
大きな揺れそのものも恐ろしいですが、実はその後に発生する「電気火災」が大きな被害を引き起こすことをご存じでしょうか?
阪神淡路大震災では、地震後に発生した通電火災が多数報告されています。
ブレーカが落ちずに電気が復旧した瞬間、倒れた家電の配線や損傷した電気コードから発火するケースが多いのです。
そこで役立つのが、感震ブレーカです。
この記事では
✔ 感震ブレーカとは何か
✔ なぜ電気火災防止に必要なのか
✔ 工事不要で“今すぐ”取り付けられる簡易型アイテム
✔ 実際の取り付け方法
をわかりやすく紹介します。
感震ブレーカとは?
感震ブレーカとは、地震の揺れを感知して、自動的に家の電気を遮断する装置です。
一般的に、震度5強程度の揺れを検知すると主幹ブレーカを落として電気を止めます。
これにより、地震後の通電火災を未然に防ぐことができます。
本来は、分電盤の交換や内線工事を伴うタイプが多かったのですが…
工事不要!簡易型感震ブレーカが超便利
最近では、電気工事士の資格不要で、誰でも取り付けできる簡易タイプが登場しています。
特徴は以下の通り:
- 今使っているブレーカに“貼る・挟む・引っ掛ける”だけ
- 工事不要
- 設置時間はわずか5分
- 賃貸住宅でも取り付け可能
- 停電→復電時の通電火災を防止
特に人気なのが
揺れを感知したら重りが落ちて主幹ブレーカを強制的にOFFにするタイプです。
構造がシンプルなので誤作動も少なく、価格も比較的安価。
防災グッズとして一家に1つ備えておくのがおすすめです。
おすすめの簡易型感震ブレーカ
- ブレーカに引っ掛けて設置
- 揺れを検知すると重りが落下し、主幹ブレーカをOFF
- 工事不要
- 分電盤の種類を選ばない
- 誰でも取り付けOK
価格帯:2,000〜4,000円程度
取り付け方法(初心者でもできる)
- 分電盤のフタを開ける
主幹ブレーカ(「契約ブレーカ」「漏電ブレーカ」と書かれていることが多い)を確認します。 - 感震ブレーカのフックを引っ掛ける
本体を主幹ブレーカのレバー横にセットします。 - 重りをセットする
揺れが来たら落ちるよう重りを適切な位置に調整します。 - テストして動作確認
軽く揺らして重りが落ち、ブレーカがOFFになるか確認します。
これだけで設置完了。
専門知識はまったく不要です。
感震ブレーカが守る「地震後の二次被害」
地震後は、以下のような電気火災のリスクが高まります。
- 倒れた家電のコードが傷つき、復電時にショート
- 石油ファンヒーターの上に物が落ちて発火
- ホットプレートや電気ストーブのスイッチが揺れでONになる
- 電熱器具が破損して引火
特に停電が発生した場合、復電のタイミングは住民が家にいないことも多く危険です。
簡易感震ブレーカは、この「復電火災」を防ぐ最も手軽な方法です。
まとめ:自宅の地震対策の“盲点”を今すぐカバーできる
感震ブレーカは
✔ 電気火災を防ぐ
✔ 工事不要で簡単に取り付けられる
✔ 費用が安く、すぐ導入できる
✔ 賃貸でも使える
という、非常にコスパの良い防災アイテムです。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震は、いつ起きてもおかしくありません。
「その日」が来てからでは遅いため、今のうちに自宅の安全を高めておきましょう。
