防災士が解説|リチウムイオン電池火災の原因と防ぐ方法|発火の前兆と消し方

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スマートフォンやモバイルバッテリー、電動自転車など、私たちの生活には多くのリチウムイオン電池が使われています。

とても便利な電池ですが、使い方を誤ると発火や火災の原因になることがあります。

近年は、リチウムイオン電池が原因と考えられる火災が全国で増えており、ニュースでも取り上げられることが多くなりました。

この記事では、防災の観点から
リチウムイオン電池火災の原因と防ぐ方法を解説します。


リチウムイオン電池とは

リチウムイオン電池は、繰り返し充電して使える電池です。

主に次のような製品に使用されています。

  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • ノートパソコン
  • 電動自転車
  • 電動工具

小型で大きな電力を蓄えられるため、現代の生活に欠かせない存在です。

しかし、大きなエネルギーを持つため、扱い方によっては危険な電池でもあります。


リチウムイオン電池火災の主な原因

リチウムイオン電池が燃える原因を衝撃・充電中の異常・高温環境・劣化の4つで示した図

① 強い衝撃

リチウムイオン電池は、内部構造が壊れると内部短絡を起こすことがあります。

例えば

  • 落とす
  • 強くぶつける
  • 踏む

このような衝撃によって電池が内部でショートすると、発熱や発火の原因になります。


② 充電中の異常

充電中に電池内部で異常が起こると、発熱して発火することがあります。

特に危険なのは

  • 非純正の充電器
  • 安価なモバイルバッテリー
  • 劣化したバッテリー

です。

充電中は周囲に燃えやすい物を置かないことが重要です。
また、電池が膨張しているものは使用することはやめましょう。


③ 高温環境

リチウムイオン電池は高温に弱い特徴があります。

例えば

  • 車内に放置
  • 直射日光の場所
  • 暑い場所での充電

これらの環境では、電池が膨張したり発火する可能性があります。


④ 劣化したバッテリー

バッテリーは使用とともに劣化します。

危険なサイン

  • バッテリーが膨らむ
  • 異常に熱くなる
  • 充電の減りが極端に早い

このような場合は、使用を続けないようにしましょう。


リチウムイオン電池火災を防ぐ方法

リチウムイオン電池の火災は、日常の注意で防ぐことができます。

主な対策

  • 衝撃を与えない
  • 純正充電器を使用する
  • 高温環境に置かない
  • 異常を感じたら使用を中止する

また、充電中は周囲に

  • 布
  • 紙
  • カーテン

などの可燃物を置かないようにしましょう。


まとめ

リチウムイオン電池は非常に便利な電池ですが、使い方によっては火災の原因になります。

特に注意したいポイントは次の4つです。

  • 衝撃を与えない
  • 高温環境に置かない
  • 劣化した電池を使わない
  • 正しい充電器を使用する

日常生活の中で少し注意するだけでも、火災のリスクを大きく減らすことができます。
便利なものですが、使い方を間違えると危険が潜んでいます。
また、互換性のあるバッテリーや、市場価格より価格がかけ離れた安価なものは気をつけましょう。


発火する前に、必ず前兆があります

ここを知っているかどうかで、火事になるかどうかが変わります。リチウムイオン電池は、いきなり燃えるわけではありません。多くの場合、その前にサインが出ます。

  • ふくらんでいる……いちばん分かりやすい危険信号です。ケースが浮く、スマホの画面が押し上げられる
  • 充電していないのに熱い
  • 変なにおいがする……甘いような、薬品のようなにおい
  • 変色している、液がにじんでいる
  • 充電の減りが急に早くなった

ひとつでも当てはまったら、すぐに使うのをやめて、充電もしないでください。ふくらんだ電池を無理に押し込んだり、穴を開けたりするのは絶対に避けてください。処分の方法はリチウムイオン電池の正しい捨て方にまとめています。

もし発火したら、どうするか

知っておいてほしいのは、リチウムイオン電池の火は、ふつうの火事とは性質が違うということです。

電池の内部で発熱が連鎖する「熱暴走」が起きると、いったん消えたように見えても再び燃え出すことがあります。だから「消えたから大丈夫」と思わないでください。

  1. まず離れて、119番通報……小さいからと甘く見ないでください
  2. 大量の水をかける……水で冷やすのが有効です。少量では足りません
  3. 煙を吸わない……有毒なガスが出ます。窓を開けて、その場から離れてください
  4. 消えても、しばらく目を離さない……再発火することがあります

粉末消火器は表面の炎には効きますが、電池の内部の発熱までは止められません。最後は水で冷やすと覚えておいてください。

置き場所と充電の習慣

日常の習慣で、リスクはかなり下げられます。

  • 布団やソファの上で充電しない……熱がこもります。硬い床の上が安全です
  • 寝ている間の充電を避ける……異常に気づけません
  • 車の中に置きっぱなしにしない……夏の車内は50℃を超えます。車に積んでおく防災グッズにも書きました
  • 純正か、PSEマークのある充電器を使う
  • 玄関の近くに置かない……万一のとき、逃げ道をふさがれます

今日1つだけやるなら、これ

使っていないモバイルバッテリーを、平らな机に置いてみてください。

ぐらぐらするなら、ふくらんでいます。それは使ってはいけない状態です。1分で確認できます。

今日のチェックリスト

  • ☐ モバイルバッテリーがふくらんでいないか見た
  • ☐ 布団の上で充電していない
  • ☐ 車の中に置きっぱなしにしていない
  • ☐ 純正またはPSEマークの充電器を使っている
  • ☐ 古い電池の捨て方を確認した

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「どの消火用具が使えるのか、整理しました」
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「夏の車内にモバイルバッテリーを置くのは危険です」
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