「防災の話をしようとすると、親が嫌な顔をする」
「心配して言っているのに、逆に怒られた」
そんな経験はありませんか?
高齢の親に防災を伝えるのは、
正直かなり難しいです。
でもそれは、伝え方が悪いわけでも、親が頑固だからでもありません。
この記事では、
“言っても聞かない”を前提にした防災の伝え方を紹介します。
無理に説得せず、関係を悪くせず、
それでも最低限の備えにつなげる方法です。
結論:高齢の親に「正論」は通じない
結論から言います。
高齢の親に防災を伝えるとき、
正しい知識やデータはほとんど意味がありません。
- 「南海トラフが…」
- 「被害想定では…」
- 「専門家が言っていて…」
こうした話は、
ほぼ確実にスルーされます。
なぜなら、
「防災は知識の問題」ではなく「感情の問題」だからです。
なぜ高齢の親は防災の話を嫌がるのか
多くの親世代が、心の中でこう思っています。
- 「今さら色々変えたくない」
- 「長年これでやってきた」
- 「自分は大丈夫だと思いたい」
- 「弱くなったと思われたくない」
つまり、防災の話は
“不安”と“老い”を突きつけられる話でもあるのです。
これを理解しないまま話すと、どうしても衝突します。
高齢の親に防災を伝えるコツ①【命令しない】
❌「ちゃんと準備して」
❌「危ないからやって」
この言い方は、ほぼ逆効果です。
代わりにこう言う
- 「最近こういう人が多いらしいよ」
- 「知り合いが困ったって言ってて」
- 「一応聞いておこうと思って」
👉 “あなたのため”を前面に出さないのがコツです。
高齢の親に防災を伝えるコツ②【一気にやらせない】
防災リュック、家具固定、避難計画…。
全部まとめて話すと、確実に嫌がられます。
まずはこれだけ
- 寝る場所の周りに倒れる物はないか
- 夜中に地震が来たとき、足元は安全か
👉 「命に直結する1点」だけに絞ります。
高齢の親に防災を伝えるコツ③【自分の失敗談を使う】
一番効果があるのは、
アドバイスではなく体験談です。
例:
「この前、夜中に地震のニュース見てさ。
暗くて何も見えなくて、ちょっと怖かったんよね。」
👉 教えない、諭さない。
“共有”するだけで十分です。
高齢の親が「実は一番困る」ポイント
多くの人が見落としがちですが、
高齢者が地震で困るのはここです。
- 暗闇での移動
- 割れたガラス
- 停電時の転倒
最低限これだけ
- ベッド横のスリッパ
- 懐中電灯
- 眼鏡・常用薬の場所確認
👉 これだけで、
大きなケガのリスクはかなり下がります。
「避難所に行けばいい」は危険な考え
高齢の親ほど、
「何かあったら避難所へ行けばいい」
と思っています。
ですが実際は、
- 人が多くて落ち着かない
- トイレが大変
- 段差・寒さ・騒音
👉 高齢者ほど避難所がつらいのが現実です。
だからこそ、
「できれば家で過ごせる状態」を考えることが大切です。
お金の話は、防災の話より伝わりやすい
不思議ですが、
防災より“お金の話”の方が聞いてくれます。
- 「家が使えなくなったらどうする?」
- 「修理代って誰が出すんだろう?」
この視点で話すと、
親の反応が変わることがあります。
実は親世代ほど重要な「火災保険・地震保険」
多くの親世代は、
- 昔入った保険のまま
- 内容を把握していない
- 地震が対象外だと知らない
というケースが非常に多いです。
👉 防災は
物の準備だけでなく、生活を守る準備でもあります。
🔻親の家の補償、今どうなっているか確認する
・火災保険の一括見積もりサービス
・高齢者世帯でも見直しできるプラン比較
現在、加入している火災保険を変えなくても、比較して確認するだけでも価値があります。
今日できる「親向け防災」チェック
- ☐ 寝室の安全を一緒に確認
- ☐ 夜用のスリッパ・ライト
- ☐ 薬や眼鏡の置き場所確認
- ☐ 保険内容を一度だけ見る
まとめ
高齢の親に防災を伝えるのは、簡単ではありません。
でも、無理に変えさせる必要もありません。
- 正論を言わない
- 一度にやらせない
- 命に関わることだけ
それだけで十分です。
親を守る防災は、静かでいい。
できることを、少しずつ。
